平成21年5月29日
56歳で定年してからマンゴーハウスを建てて、奥様と二人でマンゴー作りをしている
「61歳の若い農業者」とお会いできました。
マンゴー作りを習い、育成に対する労力・努力は並大抵なものではない。
奥様曰く、365日マンゴーと暮らしている とのことでした。
その成果のたまものとして、 私がこちらで見た中で断トツのぴか一のマンゴーでした。
濃い紫色から真っ赤な赤に変化していく過程が目の当たりに見られる、この感動は
なんとも言い難いものでした。
あ~~~、一番先にこの人に会えれば良かったのに・・・・と思ったのですが時すでに遅し。
いろいろな理由から、研修先を決めてしまって変更ができそうにない。
この人のマンゴーを見ると、どこで研修しても色あせたものにしか見えない。
う~~~~む・・・
今はもう、宮崎県のマンゴーブームは終わっていると巷では言われています。
高すぎる値段設定もその一因です。この不景気にねぇ。
だけど、生産者は安い値段で出荷していることが現実で被害者のようなもの。
(ただし、努力して良い商品を出荷しているヒトは、です)
熊本県と鹿児島県の安いマンゴーが市場価格を下げているとの噂ですが
本当でしょうか? 良い品で安いのでしょうか?
宮崎も含めて、温度を高めるために重油を使っている農家は安いマンゴーでは
大赤字になり、温度を少しでも節約するとなおさら品質低下に陥ってしまいます。
結局は、マンゴー農家の淘汰が始まってくる時期に差し掛かってくるようです。
私は、マンゴーが主目的ではありません。
ライチやブルーベリーなどを同一時期に収穫できるようにした「観光農園」を作り、
お客様と話しながら喜んでいただける販売方法をしたいのです。
ですから、今更遅いよとか、経費をかけると借金地獄だよ、とか、
いろいろなアドバイをいただいても、突っ走って行こうと考えている 「アホ」なのです。
でも、良い品物を見た感動を同じようにお客様に伝えることができたら
こんなうれしいことはないだろうと、 今日の感動を忘れないようにしたいと誓った1日でした。