平成24年1月23日(月曜日)
私の農園ではマンゴーの満開は1月18日と診断されました。
23日現在のマンゴーの花は
このようになっていて、むせかえる様な匂いが充満しています。
前にも書きましたが、マンゴーの花の香りはとても「良い匂い」とは言えません。
野生種は、ジャングルの奥地でミツバチもいない様な所で開花するのですから
「どんな虫でも良いからよってらっしゃい」 なんて、言うぐらいの
「なんでもかんでも虫」 が寄ってきて花粉をつけてくれるのを期待できるような
オールマイティな強力臭がするのです。(笑)
マンゴーの花芽は早く咲いたものから、まだ固いつぼみのものまで
ダラダラと開いていますから、早く咲いたものはすでに花が枯れかかっています。
枯れかかった花序には、すでにマンゴーの赤ちゃん候補たちがついていました。
この緑の小さな玉が将来のマンゴーになるのです。
ひとつの花序には数千から数万の花が咲きますから、
この緑の赤ちゃんたちも相当な数ができてきます。
しかし、その大半はきちんと授精していないもので、数日から数週間で
ほとんどが生理落下してしまうのです。
ひとつの花序から1個のマンゴーを育てることが目的ですが、
それでは実を多くつけすぎることになります。
そして、この無数の緑の粒から、将来大きく品質の良いマンゴーを見極めて
ひとつだけ残して行くのです。
変なものを残したり、生理落下するものを残したりしたら、マンゴーの数が極端に
少なくなってしまうから真剣そのものです。
名人技は、この選球眼と言うことでしょうか?