平成24年6月21日(木曜日)
紆余曲折、どうにかこうにか 農業と言う世界に入って 4年。
2年目に「認定就農者」と言う県知事様からのお墨付きをもらいました。
これに関しては以前書いています。
簡単に言うと、「農業をやりたいのね? 認めてあげるよ。」 と言うことです。
でもこれを取るためには、12年間の将来生活設計を千円単位で証明しなければならないのです。
そして、この一行のお墨付きがなければ、無利子の国の貸付を借りることができないのです。
さて、今回は「認定農業者」へのチャレンジです。
認定農業者とは
http://www.maff.go.jp/j/ninaite/n_nintei/
今やっている農業形態をいろいろと改善して、農作業の時間を1900時間以内にするとか
農業所得(利益)を570万円以上にするとかの目標を達成する 5か年計画所を提出して
今度は市町村長から認められる資格なのです。
この資格は、そこそこ農業で儲かっているような人たちが楽に取れる資格で
私のような素人・極貧の農家にとっては結構難しいハードルです。
それでもチャレンジする意味は、
この資格を持っていると、国からの助成金を受ける資格ができる、
国や自治体が行う新規事業への申し込み資格で必須のものが多い、と言う
メリットを享受できるからです。
5か年計画書は、認定就農者のときのような数十ページに及ぶものは必要ありません。
ごくごく少ない 4ページに5年後の夢を記入することです。
しかし、実現性を見られますからおかしなことは書けません。
しかし、しかし、
現在の私の就労は 365日かけることの8時間ですから、 2.920時間になります。
それを240日弱の1,900時間にする目標なのですから、大変な休む努力が必要になります。
もちろん、雇用を行えば休めるのですが、雇用をするための資源を作らなければなりません。
卵が先か? ニワトリが先か? の議論になりますね。(笑)
利益金額にしても、570万円を目標にすることの意味が分かりません。
この数字は、国が「サラリーマンの全国平均」から割り出したもののようで
「農業者もサラリーマン並みの所得を得るべきだ」 との大言壮語です。
はてさて、全国のサラリーマン諸氏で570万円の年収を得ている人たちは
どのぐらいいるのでしょう?
どのぐらいの年齢の人たちの話でしょうか?
ここで皆さんも疑問に思いますよね?
農業者の所得だって、年齢別にする必要があるのではないですか?
若い人が570万円でなければならない必要はないし、
私のように途中入社のような農業者は 満額の給料をもらえないかもしれません。
この目標額も、年齢や経験に基づいたものにした方が良いのではないでしょうか?
認定農業者たるもの、その金額はクリアしなければならないということなのでしょうか?
しかし、宮崎の平均年収は全国で46位か47位。
毎年沖縄とびりを争っている土地柄です。
30歳代のサラリーマンが実収入の給与で、20万円を超えるかどうかの土地です。
ボーナスもあまり多くないときですから、300万円を超えたら御の字の地域で
儲からないという農業で、570万円はちょっと無謀なのでは? と感じます。
が、
そこはお国が決めたことですから、庶民がとやかく言っても始まりません。
6月中に書類を提出。
7月末にたくさんの機関から審査員が出てきて、もちろん農家の方々もたくさんいて
そこで審査をされます。 私は自分で説明する権利を与えられず、
代理で農家代表の方が説明してくださいます。
8月にはその結果で認定農業者になれたら、
今度は国の補助事業で、人を雇うことができる事業に申し込むことになります。
とお~~~い 道のりです。
いばらの道です・・・が、進むしかありません。
まずはチャレンジです。