平成24年8月15日(水曜日)
今日、知らせを受け取りました。
大学時代の友人が、また一人逝きました。
大学時代は結構忙しい生活でしたが、何人かが
いつもつるんで麻雀をしたり、安酒を飲みながら
天下国家を論じあい、フォークソングで憂さ晴らしをしていました。
私は父を亡くしていたので、大学生活を自費で全うするために
アルバイトが忙しかったのです。
そんな中でも幾人かの仲良しグループができていました。
その一人が、またいなくなりました。
私の一般教養科目である「生物」のレポートを2年間も代筆してくれて、
しかし一度も「可」の成績も取れなかった男でした。
能力はあふれるものがあったのですが、文章がユニークすぎるのです。
そんな男が、一生をかけて中学生・小学生の塾の教師を全うしました。
自宅でコツコツと、たくさんの子供たちを教えてきたのです。
ユニークさは一生変わらず、一度も結婚もせず、
人に嫌われもせず、ニコニコと子供たちと過ごす日々でした。
肺癌でした。
あいつの悪いところは、たばこを吸いすぎるところ。
今年の春、あと6か月の命だと知らせを受けました。
ちょうどマンゴーの収穫の時期。
初めて、彼に私の作ったマンゴーを送りました。
「どんなに苦しくても、マンゴーならのどを通るから」と、一文を添えて。
そして、「美味しかったよ」との電話。
それから3か月。
ちょっと早すぎる通知です。
電話をしても、咳き込んで話ができないくらいひどかったのですが
もう少し、一緒にいてくれると思っていました。
もうすでに、四人が先に逝っています。
60歳を待たずに、なぜこんなに早く彼らは逝ってしまったのか・・・
弟さんからの知らせ・・・
お葬式には60人以上の塾の子供たちや、卒業生が集まってくれて
みんなで涙で、送ってくれたそうです。
兄の優しさをいまさらながら感じたそうです。
優しさがあるのなら、もう少し長く話し相手でいてほしかった・・・